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S岳の愛読書 [雑談]

自分がいる会社では、誕生日企画というのが実施されている。

それは毎月その月に誕生日が来る人を、
月後半のどこかの夕方に突然お祝いをするというものである。

基本的には、オフィスの電気が消え
もうすぐ新卒を卒業する営業フロントT入の必死の声かけ
(これが板についてきてかなりいい感じになってる)に始まり、
各自にプレゼントが渡され、誕生日を迎えた人は一言挨拶をし、
後でみんなにケーキが配られるというものだ。

で、1月に自分の誕生日だったが
今回のプレゼントは手作りブックカバーと本だった。


自分が渡された本は新渡戸稲造著の『武士道』だった。

武士道 (岩波文庫)









営業T入と同じくもうすぐ新卒を卒業するS岳が俺用に選んでくれた本だ。

で、そのS岳に
「これって、俺に武士道が足りないってこと?」とつっこんでみたら
「いえいえ!違います!僕の愛読書なんです」という答えが返ってきた。


S岳の愛読書ということで興味もあり、読んでみた。

読書後の感想は一言で表すことができる。

マジで難しいんですけど、これ。


この本、薄いくせに(←関係ないけど)ものすごく難解な本だった。

昔に書かれた本だからとは思うものの、出てくる海外の例えをはじめとして
相当骨が折れる部分があり、たった150ページくらいの本なのに
かなり時間がかかった。

読めないわけではないし、しっかり咀嚼しながら進んでいけば
問題ない(いや、問題ある部分もある)。

ただ、それにしても途中で集中力が切れそうにもなるし、
難解なところは前後関係をつかみながら読むことが必要だった。

時に、仕事が忙しく遅くに帰った時に読まなければならない時は
その進むべき1章が苦痛にも感じられ、眠気だけと戦うわけでもなく
難解な文章だけと戦うわけでもなく、その両者と戦わなければならない
平日夜の現実は、まさに修行といっても良いのではないかと思った。

いや、荒行といってもいいかもしれない。


もしかしたらS岳は、この本の内容が武士道であることは勿論のこと、
この本を読むという行為自体を通して俺に武士道を伝えたいのかも
しれない、とも思った。

もしそうだとしたら、相当深いプレゼントだ。


これが愛読書というS岳、すごいです。


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コメント 2

usa

お疲れ様でした
by usa (2009-02-23 09:36) 

makomako

たまーにすごく良いことが書いてあるから、迂闊に飛ばして進めないんだよね。そういう意味では辛かったけど、良い本でした。
ちなみに次に読んでいるビジネス書がものすごく簡単に思えます。
by makomako (2009-02-23 20:34) 

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